帰国子女の入試解禁日は11月20日と決まっていて、11月に色々な学校の試験が続々と始まりました。
11月の一山は恐らく三田国際科学学園。
そして12月の第2の山は広尾学園ではないでしょうか。
そして1月の渋谷系と続きます。
最初の一山である三田国際科学学園には確かにたくさんの受験生が集いました。本命の子もいれば、おさえとして勝ち取りたい子、など様々なはず。
ICの試験
一般生の間でここ数年間で偏差値を急激に上げていると言われているこの学校は、帰国生の間でも同じく急激に受験者層を上げています。それに伴い帰国生の試験も年々軟化傾向にあるようで(学校は変えていないと言っていますが)、昨年ギリギリに合格していた子は翌年は恐らく受からないのではないかと感じさせます。実際にKAのKAATのGuide%数値は年々上昇しています。KAでのこの学校の試験対策は「KAAT3の結果が渋谷系のGuide%に達していれば対策不要だけれど、達していない場合は対策することをお勧めします」と言うくらいです。つまり、Guide%に達していた子は全員合格していたけれど、達していなかった子は例えKAATで良い成績を残していても落ちたケースがあるというデータを持っていることを意味しています。昔得た情報はもう古いものだと思ってなめてかかってはいけません。急上昇している学校程、新しい情報を毎年入手することが重要です。
2025年度三田国際科学学園ICの帰国生入試データを振り返ってみたいと思います。
‐11月入試‐
応募者数 182名
受験者数 180
合格者数 50
実質倍率 3.6
‐12月入試‐
応募者数 102
受験者数 98
合格者数 33
実質倍率 3.0
11月・12月入試ともに受験者数は前年と比べて増えており、倍率も前年より若干上がっていました。2025年度の全体のIC合格者は多めに出ていますが、上層部が多く受けてきた分多めに取った、もしくは多めに取れた、と受け取れます。
11月入試の合格者層は上位層に間違いありません。その分12月は上位層が抜けるのでよりチャンスが巡ってくるので、受験を2回実施してくれるのでありがたいです。
実際のテストを振り返ってみたいと思います。
ICのテストは「Reasoning」「Listening」「Reading」「Essay」の4部構成で、Readingが2題出題され、Listeiningでは15分程時間が取られます。また、Essayに時数制限はありません。そして、Readingは選択問題ではなく記述式です。試験時間60分の内にこの4つを全て解くので、正に時間との闘いです。ミスが許されないテストに感じます。
問題のほとんどが記述式なところは広尾学園と通づるものがあり、海外大学を意識しているテストと言えるでしょう。それ以外の学校ですと、選択式が一般的で、テスト内容も日本の大学受験を見据えた内容であるのが普通ですが、それとは違う形式で出してくるところに国際系の学校の違いを感じます。
Listeningで厄介なのは、問題文と選択肢も全て聞き取らなければいけないことです。2回繰り返しをしてくれるのですが、その分も含めて15分なので実は結構時間が取られます。娘は時間が勿体ないから1回聞いて次に進んだと言っていましたが、その方が賢明です。でないとreasoning も含めて最後まで解ききれるかどうか微妙なところです(パッセージが流れているのに他の問題に取り組むのは集中力いりますね💦)。もしくはこの手のテストに解き慣れていれば話は別かもしれませんが、いずれにしろ、時間との戦いに他ありません。
その他、エッセイを先に書く人と最初から順に解いていく人と様々なようですが、これはEssayかReadingのどちらがより高得点を出せるかで先に取り組むのを選んでいいと思いました。ReadingとListeningで高得点が取れる自信があればEssayの優先順位は低くてもいいはずです。EssayとListeningで高得点が取れる自信があれば、Readingは後回しにして構いません。2セクションでより高得点を取れるところから取り掛かるべきです。
Reasoningは5問中捨て問と思われる問題が2題くらいはあるので、初見で時間がかかりそうに感じたらその問題は捨て、他で点数が稼げそうな問題がある自信があればそちらに移った方が断然有利です。
あと、この学校のテストで特徴的なのは、物語文を取り入れていないことです。殆どの学校は物語文を取り入れますが、この学校だけ違います。珍しいですよね。つまり学校が教育理念として掲げるうちの一つ、「ロジカルシンキング」をテストしたいのでしょう。なので、EssayやReadingではいかにロジックに答えられているかが高得点を取れるポイントになるのかな、と思っています。KAのエッセイの点数の目安としては80点以上だと比較的論理的な構成で書かれている評価になるので普段のエッセイではこの点数以上を目指すのが理想です。
その他の注意点といえば、面接でしょうか。この学校、広尾と同様にテストの成績順に必ずしも合格者を選んでいるとはいえなさそうに思います(あくまでも個人的な意見としてお聞きください)。いずれにせよ、テストの結果も大切ですが、面接も抜かりなく準備をするのが重要です。何故なら、ボーダーに引っかかる子はごまんといるはずで、その中からどの子を選ぶべきかの判断材料の1つに面接要素が加わってくるのは断言できます。広尾も同様のはずです。
ここでは、論理的思考力ができる子かどうか、将来のやりたいことや夢、積極性、チャレンジ精神、等を伝えられるのはとても大切なはずです。海外大学を見据えている学校程、テストの成績のみでは判断してこないところに特徴を感じます。テストの成績の安全な合格ラインは渋谷系のGuide%に達している生徒、KAATの成績では大体上位30位まで位が目安のはずです(順位は年度によります)。この場合であれば、ぶっつけ本番で挑んでも合格できるレベルと思って間違いありません。
ISCの試験
一方のISCですが、こちらは算数と国語が重要のようです。英検2級保持者でも合格しているので、算数と国語に自信があれば英語のテストは十分にカバーされます。そしてICと同様に、面接の比重も大きいのではと予想します。洗足B、SFCに合格しても三田国際のISCには不合格というケースが度々あるようなので、必ずしもテストのスコアだけで判断しない学校のようです。
広尾や他の難関校と違う点は、学年のクラス数が多い分合格者を多く出してくれるので当たりやすさは抜きん出ています。そこは三田国際を受ける受験生にとってありがたいところに感じます。
2025年度の経験談、参考になれば幸いです。