帰国生にとって1月最後の山となる渋谷教育学園渋谷の入試が1月27日に行われました。毎年1月27日に行われるようです。
11月の試験から始まり、1月末まで続いた入試期間約2カ月強。
やっとここまで来た、というのが本音です。
試験期間2カ月強ある帰国生入試で一番求められる資質は「頑張り続ける気力」と「モチベーションを維持」し続けることではないでしょうか。
1年前に試験勉強を始めてからここまでの道のりは非常に濃い1年になりました。よくここまでたどり着いたなと娘を褒め称えました。
試験会場に行って感じたのは、何だか一般生家庭と帰国生家庭の雰囲気の違うこと。
作文型の試験には隠れ帰国生の一般受験生が受けに来ると聞いていたけれど、一般受験生はこれからが受験シーズン到来なので何となく初々しい雰囲気を漂わせています。多くの家庭は夫婦で子供を試験会場に同伴し、「頑張れよ」と笑顔で激励するスタイル。親からも初々しさを感じました。これから親子で頑張るぞ!という意気込みを感じさせる空気感。そして夫婦二人で今まで長年伴走してきましたというオーラが滲み出ていて尊敬の眼差し。うちの旦那もあんな風に協力的に受験に関わってくれたらいいのに、と少し羨ましかったです。
一方、英語受験の帰国生家庭からはどちらかというと疲弊感を感じ取ったのは私だけだろうか??
帰国生受験は期間が非常に長いのでずっと緊張感を保ち続けるの大変ですよね…本当にここまでよく頑張ったと思います。子供も含めて大人の全員にも激励を送りたくなり涙ぐましくなりました。
2025年度の受験結果
話を元に戻し、2025年度の受験データを見てみたいと思います。
応募者数 83名
受験者数 73名
合格者数 21名
倍率 3.48倍
合格者数は応募者数に対して倍率約4倍が例年の傾向です。出願書類提出締め切り後に学校HPに応募者数が掲載されるのでその人数に対してのおおよその合格者数が予測できます。その数がKAAT3の順位内に入っていれば比較的安全圏と思っていいのではないでしょうか。とはいえ、あくまでも参考数値なので絶対とは言い切れませんし事実KAAT3順位が一桁の子がご縁がなかったケースもあるので一概には言えません。判断材料の一つの目安にはなり得ます。
見方を変えれば受験者数を上げることは合格する人数も上がる可能性があり、塾は相応にして色々な学校で「お子さんは実力があるから受験可能な学校です」と受験を勧めることがあります(こういう話一般でもききますよね)。けれども予定していなかった学校であれば塾の策略に乗らずとも断っていいですし、渋谷系においては特に1級保持者しか受かっていないので塾の口車には案に乗らずに自分のスタンスを堅持してよいのかなと感じます。
英語試験の要となるエッセイ
この学校の試験は学校が公言する通り、準1級レベルです。そのおかげで多くの受験生が平均して満点に近い高得点を出し、エッセイで差をつけるようになっています。
渋谷系受験者のエッセイ力はコアクラスエッセイで85%前後の実力者が集ってくると想定されますが、その中で差をつけるためには90%以上を目指すべきで、KAは受験予定の生徒にそのようにアドバイスをしてきます。実際に娘はKAAT2の時点でエッセイが86%だったので渋谷系を予定されているなら90%以上の実力を身に着けてくださいと言われました。普段のコアクラスエッセイでは80台前半に位置していました。
80%以上で論理的な構成力のある書き方と判断され、90%以上で年齢相当以上のフレージングや単語が使用できていると判断されます。
この場合、普段の読書や目にする記事、ニュース等から自然と身に着け自然と運用できるのが理想ですが、そういった能力を身につけるのに残された時間はあまりないと感じ、子供が書いたエッセイの後に親の採点も併せて行うことにしました。大人目線での言い下り、展開、新しいフレージングや単語の使い方など共有します。あとは一緒に英語の表現力などもリサーチします。そういった時間と経験を経ると、数か月後には自分のものとして自然と身につけることができるようになり90%以上は超えてくるのでこの方法で試験までに間に合わせて挑むのはとてもおススメだと感じました。KAのKAAT3の結果もそうですが、普段のコアクラスのエッセイを丁寧に準備すると力が拮抗する受験者層の中では上位に位置することができるようになります。非常におススメのやり方です。
一般生入試では渋幕の方が高倍率で偏差値では上ですが、帰国生入試では渋渋の方がハードルが高いと感じます。何故なら、KAAT上位層は英語がネイティブ並みか実年齢よりも上の成熟した思考力の持ち主で構成されているからで、渋幕の英語試験は学年相当以上の内容ではありますが彼らから見たら決して難解な試験には映らないはずです。英語力というか国語力をみているようなもので、英語が強みの子にとっては親近感が持てる試験にうつっているのではないでしょうか。渋幕の合格者数は渋渋よりも多めにだしていますし(出願者が多いということもありますが)そういう意味でも算数国語がある渋渋よりは渋幕の方がハードルが低くやりやすいです。事実、KAATのGuide%は渋渋よりも下がっていますね。
受験者の傾向
今年の渋渋受験者は英語得意だけでなく、算数国語もそれなりに前もって準備をしてきた子が受けてきたイメージでした。学校の説明通り、近年の合格者の算数国語の平均点が50点前後を推移するようになったと言うように、2025年度の合格者は日本語に苦手意識があるような子は見受けられず、話で聞いていたいつもの年度とは違うのかなという印象でした。それ相応の英語力がある、且つ国語の実力も十分に備わっている子がおり、真の英語の実力者が集まったよと言えます。また、算数も早めから準備をしてきた人が多めだなという印象です。英語重視の試験とは言いますが、近年の一般生のレベルの高さから帰国生の間でも算数と国語の出来具合を配慮するようになったのかもしれません。
試験後のアンケート
試験が終わると学校は生徒にアンケート用紙を配ります。内容は、「滞在国」「滞在年数」「資格の有無」「渋渋が第1希望かどうか。もしそうでない場合は併願校を」を記載するもの。
滞在国や滞在年数は事実を書くのみですが、併願校はどこを書くかは事前に親子で話し合っておくといいのかもしれません。合否に影響はしないと思いますが、当日子供が何を書くか悩むよりは親子で口を揃えておくと安心かなと思います(実際に子供は悩んだそうですが苦笑)。
また、資格の有無を書く欄がありますが、当日は「英検1級」と書けるように試験日までには取得しておくことをお勧めします。合格者は英検1級保持者しかいませんので、これは合否に関係するのかなという疑問が頭をよぎりました。説明会や個別相談では英検取得は全く関係しないと言いますし、出願書類に記載する欄も提出も求められずてっきり合格させた生徒がその実力だったのかと思っていましたが、もしかしたらこのアンケート調査は影響しているのかもしれません。最後の最後で何故か聞いてきます。恐らくボーダーギリギリラインの子を選ぶ際の参考にしているのではないでしょうか。
試験後に資格の有無や併願校を聞いてくる意図ははかりかねますが、毎年合格者の4~5名が三田国際科学、広尾、SFCに流れているのでもしかしたら併願先や志望度合いを聞きたいのかもしれません。
ご参考になれば幸いです。