帰国子女中学受験の奮闘記

〜2025帰国子女中学受験備忘録〜

【帰国子女中学受験】広尾学園の学校説明会

広尾学園の学校説明会と同時に授業体験もできるということで、両方に申し込みをしてみました。親が説明会を受けている間に子供は体験授業に参加できるというもの。授業は2クラス選べ、折角なので体験授業は英語のみの授業を選択。

 

予約開始の日に申し込んだのですが、他の日本語で行われるクラスは直ぐに満席になっていました。英語で行われるクラスは数日余裕があり、一般生向けの授業に興味のある人が多いことが伺えました。取り敢えず私たちの分は予約できてよかったと思います。

 

子供が受験するまで知らなかったのですが広尾学園は新興校で帰国生に人気の学校のようです。全ての授業を英語で教えてくれるので現地の学校の延長線上のように感じられるのが帰国生に惹かれる理由なのかもしれません。それだけでなく海外大学進学のサポートも手厚いようなので候補に挙がりやすい学校になるんだと思います。

 

初めて学校に行きましたが駅から徒歩5分もしない距離にあり立地はとてもよいです。学校の敷地は決して広くはないのですがその欠点を補うべく9階建てにして空間を上手く利用していました。まさに現代的なザ・都会の学校、というイメージです。中の建物も非常に効率よく使っていました。

 

医進・サイエンスコース、インターナショナルコース、本科コースと3つもあるのでそれぞれの学科の説明を全部聞くのは正直長いなと思いましたが、その説明をする学校側も大変だな、と感じました。そして比較的毎月に近いペースで説明会を開いてくれるので毎回同じことを説明してくれる学校にはある意味感服すると同時に感謝してしまいます。

 

広尾AGの大きな特徴は日本の一条校でりながらAPコースがあることなのかなと思いました。日本のインターナショナルスクールにもAPコースはあるようですが一条校としては珍しいと思います。2026年度(?)から三田国際科学学園でも同じくAPコースが始まるようなので、一条校としてAPコースを設けているのは恐らく広尾学園と三田国際科学学園くらいなんじゃないでしょうか。北米大学を目指す場合、このAPコースは重要になってくるのでそういった教育の提供と先生を確保してくれるのは受ける側としては大変ありがたいと思います。

とはいえAPコースはアメリカ大学進学の場合のみ通用し、それ以外の国を候補に考えた場合は無意味なのでDDPとAPコースがある三田国際科学学園の方が逆に選択肢の幅は広がるので優位になるのかなと感じました。

海外大学進学を考えた場合はIBコースやケンブリッジ資格があると全世界を対象に進学先を候補に考えられるのでこのコースを持っている学校は強みといえば強いだと思います。ただ、IBコースは日本でもかなりの数があるので「どれがいいのか?」という判断がしにくく私も分からずで馴染みのあるAPコースを持っている広尾学園に親近感も持ってしまいました。

 

インターナショナルのようでありながら日本の一条校としての教育も提供してくれるのは親としてもありがたいですよね。

 

説明会の最後に各コースに在籍している生徒がコース紹介のプレゼンをしてくれたのですが、インターナショナルコースの生徒が1年次の授業で読んだ本を紹介してくれました。

 

Animal Farm (English Edition) 

 

の本でした。この本を1年生の頃から授業で扱っているそうなので英語が既に出来上がっている子を育て上げていくこうとしているレベルの学校なのかなと感じます。受験資格は英検2級以上とありますが、これは真に受けない方がいいんじゃないかな??

 

パンフレットにSATの平均点が書かれていて、SATのCritical Readingが平均650点は高い方だと思いますが自己研鑽は必要なことが伝わりました。一方のMathmaticsの平均は760点なので良い教員は揃っているんだと思います。

 

中学校から高校卒業までオールイングリッシュで学ぶとなると、大学はやはり海外に狭められるんじゃないかなと思うのですが、在校生のどれくらいの割合で国内大学に進学しているのか分からないのでここは聞かないと見えてこないですね。でもAGコースを選ぶ時点でほぼ将来は海外かなと思います。高校進級時にコース変更はできるらしいですが日本語で学習していない時点でほぼ変更は無理に感じます。何せレベルがもう違いすぎてしまいますから。なのでAGコースを選ぶときはそれなりに資金面は工面しておく覚悟が必要、もしくは子供に6年間学業面でも努力をしてもらって大型奨学金を狙えるよう6年間頑張ってもらうしかないですね。GPAスコアが非常に非常に大切なのでクラスでは毎回トップを目指してもらうしかないかも。。

この学部入るのも大変そうですが、入学してからも大変そうですね!

 

その為にもこの学校は生徒に色々な経験と機会を与えようと試行錯誤している印象もあり、頑張っている様子が伝わります。きちっとした印象の学校だったので、努力をする人、努力ができる人を好む学校に感じました。