帰国子女中学受験の奮闘記

〜2025帰国子女中学受験備忘録〜

【帰国子女中学受験】渋谷教育学園渋谷KA主催オンライン学校説明会

夏休み前にKA主催の渋谷教育学園渋谷の帰国生入試対象オンライン説明会がありました。KA卒業生も出席して体験談を話してくれるというこで参加してみました。

視聴者は約100名程が参加。

 

印象に残った点を記していきたいと思います。

 

・帰国子女入試を導入したきっかけ

まず、帰国子女入試を導入したきっかけを話されていましたが、色々な考えを持ち、理解し、受け入れる考えのある国際人としての帰国子女を受け入れたい、そしてそういった考えや今までの経験を一般生によい刺激として与えてほしくて帰国子女を受け入れるようになったそうです。英語のできる同年代の子がいると一般生もどうやら励みになるのでよい相乗効果があるらしく、まずここを最初にコメントしていました。

 

・海外大学進学重視の学校ではない

「海外大学進学を重視している場合は広尾学園の方がいいです。あちらはよい教育をされていると思います」ときいっぱりと言っていました。この言葉はとても印象的でした。恐らく海外大学進学を検討に入れて渋渋と広尾を比較検討して受験してくる家庭が多いことを考慮しての発言だと思いますが、渋渋は海外大学進学にも強い、という情報を見かけますが学校の姿勢としては海外大学を視野に入れた教育というよりは国内大学向けの教育をしているのであり、海外大学進学を期待して入学しないで下さい、ということでしょうか。

 

・合格者の決め方

「合格基準は英語の点数で決まります」これもキッパリと言っていました。

合格者を決める方法はというと👇

英語の試験(面接含む)で上位25名程を選び、その中から再度エッセイを読み直してエッセイの質が良い人を最終的に選び切るそうです。

因みに国語と算数も試験科目にありますが、こちらの科目と点数はあくまでも参考程度とのこと。ここ数年合格者の算数と国語の平均点が上がってきていて50点、60点となっているようですが、選考側としては30点以上取れていればよいとのこと。

とにかく英語が重要なようで、「みなさん、英語です。英語ができればいいです!」と力を込めて言っていました。

実際に入学してくる生徒は「教科書の漢字が読めない子が殆どです」と言っていました(これもホントですか?て思いますよね)。それだけ英語に特化したネイティブレベルの子が合格するという意味でしょうが、その分入学後は日本語学習に苦労している様子が伺えます。

とにかく英語が最最最重要なことが分かりました。

 

・入学してくる子の傾向

「アメリカ滞在歴が殆どです。海外歴4年、5年とそれ以上の子が過半数」と言っていました。つまり英語圏の子がメインで長い事住んでいないと習得手出来ないレベルの英語力が必要というメッセージに受け取れました。

 

 

合格者を選ぶ方法は数年前から言われていた選考方法とずっと同じで、算数と国語は参考程度で英語が最も重要なことには変わりはありませんでした。つまりトップレベルの英語保持者を期待していました。

 

個人的に印象に残った点は、「海外大学進学を考えているなら広尾さんの方がいいですよ」と言っていたことです。入学したら海外大学に進学できると勘違いしないで下さいというメッセージに受け取れます。海外大学進学となると、GPAが大切になり、全科目でトップを目指さないといけません。渋渋はIBもDDP、ケンブリッジやAPコースもあるわけではないので正に学校の成績と華麗なる課外活動実績、そして資格試験を全面に押し出さないとアピールポイントがなくなってしまいます。レベルの高い一般生の中でも中3~高校2年までトップの成績を記録し続けるのは相当な能力が必要だと思うので、そういう意味でのメッセージだったと思いました。

海外進学は最終的に付随してくるものであり、国内志向向けの学校と捉えて話を聞くといいと思います。