KA主催の渋谷教育学園渋谷の帰国生入学試験の学校説明会で聞いた採点方法です。
【採点基準】
①英語の成績の上位25名を選ぶ。
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②上位25名のエッセイだけを再度読み直し人数を絞る。
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③算数と国語は参考程度。
見ての通り入試突破には先ずは英語が必須なことが分かります。英語で上位を狙わないとかすりもしません。因みに英語は試験と面接の点数両方を足して100点換算にして算出されます。
換算方法:試験65%、面接35%です。
試験時間は60分(100点)。時間目安としては30分でエッセイ以外(Listening, Reading, Vocabulary) を終わらせ、残り20分でエッセイ(テーマ2つ)を終わらせるように心がけてほしいとのことでした(※残り10分はリスニングの時間だったと思います)。
【英語の採点基準】
試験の配点ではエッセイのスコアが高いので試験の中でもエッセイ対策に注力することが非常に重要とのこと。エッセイの内容をしっかりと重視すると強調していました。採点で重要視される点としては、オリジナリティーがあるか、自分の考えをしっかりと書いているかを見るようでした。
因みに、エッセイで落とされる子は毎年2~3人はいるようです。
英語のエッセイ以外の試験では合格者の殆どが満点に近い点数をたたき出してくるのでエッセイで点数の差が開くと言っていました。
KAでも帰国生入試ではエッセイが非常に重要と言っていましたが、エッセイで差がつくとはこのことだと思います。
この日、KA卒業生が勉強方法を伝えてくれていましたが、英語の対策はKAの教材の予習復習で十分だと言っていました。先生も同じように頷いていたので、KAの授業をしっかりと取り組めばよいのでしょう。エッセイについては難しいと言っており、よく個別に先生に質問をしていたようなので当事者意識は非常に大切ですね。
【面接の採点基準】
一方の面接ですが配点で35%を占めているのでこちらもしっかりと対策をしておくのがよさそうです。何せ模擬国連世界大会で優勝する常連校ですから模擬国連で活躍する人材は探しているといっても過言ではないでしょう。採点基準としてはロールプレイができているか、オリジナリティがあるかをチェックするとのことでした。
【国語算数の採点基準】
国語と算数ですがこちらはやはり参考程度で、20点、30点取れていたら落ちないようです。
試験内容は一般とあまり変わらないようですが、解きやすい問題にはしているとのこと。数年前は合格者平均点は30点くらいだったのが、最近は50~60点取れる子が出てきているようです。参考程度と言われる算数と国語ですが安全圏に入るためにも点を落としたくないので準備をしている子も年々増えてきている証拠でしょうか。
でも、一般の試験の算数も年々難しくなっているので帰国の算数と国語も数年前と比較しても格段に難しくなっているはずです。3科目しっかりやるのは大変かもしれませんが、入学後のことを考えると準備をしていて損はしないはずです。むしろしっかりとやっておくのが妥当かもしれません。
【理科と社会について】
入学後の理科と社会は帰国生にはやはり難しいようで、赤点は覚悟の必要があるようです。でも、中3位で追いつけると言っていました。中には6年間かけて一般生と同じ水準にやっと追いつく子もいるようです。もう既に一般生のレベル高いですから分かる気もします。。
【面接の順番】
受験者の殆どが出願開始日に出願する人が殆どだそうで、面接は受験番号順にするので早く終わりたい人は早く出願して下さいと言っていました。
【3科目の採点者】
3科目それぞれ採点者は誰がするのかというと、英語は週6~7時間の取り出し授業を担当するネイティブ教員が責任をもって選ぶそうです。6年間教えるわけですから、『この子を育てたい』と思う子を選ぶと言っていました。
余談ですが、学校側としては男子が欲しいそうですが毎年女子が選ばれることが多いと笑いを誘っていました(;^ω^)。そして、算数と国語は日本人教員が見るとのことです。
「入試突破にはまずは英語です!」と何度も言っていたので英語に注力するのが得策のようでした。
※それぞれの説明会や個別相談で採点の割合等は若干前後するので毎年しっかりと聞いて確認にしておくことをお勧めします。