帰国生の間でも人気の高い三田国際の学校説明会に行ってきました。
初めて学校に向かったときは駅から出ると右も左も分かりませんが、なんと先生方が「三田国際学園」という掲示板を持って駅や学校の経路途中に立っていてくれています。なんという日本らしい心遣い。ありがとうございます。ここまで配慮をする辺り、日本人て凄いなて思います。
駅からも遠くなく、学校の周りにもそれなりに色々とお店も充実しているので立地は良さそうです。
建物も古さを感じさせず、低層階の建物なので広く感じます。中庭やグラウンドもあり敷地に無理を感じさせる作りはありませんでした。
この学校は一般生向けの過去問は公開していますが、帰国生枠の過去問は非公開になっているので試験の範囲は未知数な部分が多いです。
でも英語受験・帰国生入試を考えている方は事前にオンライン動画説明会を聞くことになっていて、そして聞き終わった後にアンケートに答えると、ICとISCのサンプル問題をもらえます。英語の問題は広尾と同様記述式が多いのが特徴です。
大半の英語試験は日本の大学受験を意識した内容が多いものですが、三田国際や広尾はその真逆で海外大学を意識したレベルの英語力を見る内容に感じられます。
三田は広尾学園同様、コースが多いので学校説明会では各コース説明をしなければならず自ずと時間が長くなりやすいですが、オンライン動画説明会を用いて時間短縮をしている感じでした。説明する側を聞く側も長時間になると疲れるのである意味ありがたいです。その分不明な点は個別説明会を設けたり個別問い合わせで解消してもらえるといいですね。
この学校の説明会で特徴的に感じたのは、中高6年間の学びだけでなく、社会人になった時までを見据えての教育を提供しようとしていることでした。結構先のところまで考えて教育の説明をする学校は始めてだったので新鮮で、確かにその通りかなと思うところいくつかあるのですが、偏差値や大学実績だけではなく「生きる力」の教育というものを強調していました。応用ができるようになってもAIの発達で直ぐに追いつかれてしまうけれど、発想力はAIに勝る力となるとのこと。社会人として世の中に出ていく頃にはかなり社会も変化しているはずです。今までのような考え方ややり方は通用しなくなるだろうし、確かにそういった生きる力は必要なのかもしれませんね。
また、この学校で印象に残ったのは、今時の学校には珍しく「偏差値を気にしない」と言っていたことです。偏差値に意識が囚われすぎると視野が狭くなるので偏差値に振り回されてはいけないと思うのですが、学校自らそう発言できるのは勇気のあることのように思ったので、やっとこういうことが言える学校が出てきたのか、という思いでした。
この学園の特徴は広尾学園と同様にDDPコースがあることだと思います。また、2025年度からはAPコースも始まるそうなので海外大学進学を考えた時はかなり幅が広がる印象に思いました。このバラエティーあるコースを提供しているところは国内ではなかなかないのでは。APは結局北米大学のみに有利なだけですがDDPがあるのでとてもバランスがいいはずです。そしてAPは国内インターにもあり差別化がしにくい難点がありますが、ここのDDP(WACE)は国内唯一で差別化がしやすく有利に感じ海外大学に挑戦する際には大きなメリットを感じます。
その他説明会では在校生の活動等を紹介していましたが、生徒の活動範囲に制限を設けない、幅広い対応で接していのかなと感じさせる雰囲気がありました。
「なんか生徒のやりたいことに柔軟に対応してくれそうな学校だね」
説明会を聞き終わった後に発した子供の感想でしたが、
きっとこの言葉が一番この学校を表現しているんじゃないのかなと思います。