特待合格と聞くと、受験者の中でも特に優秀な成績を収めた生徒に与えられる合格特典を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
受験科目の合計点が最も高かった生徒や、各科目で突出した成績を収めた生徒に与えられる称号、というイメージです。
私自身も基本的にはそのようなものだと思っていました。
しかし、帰国生入試における特待合格者は、必ずしもテストのスコアだけで判断されているわけではないのではないか、という印象を受けています。
例えば、海外滞在歴7年の子と3年の子が同じ英語の成績を収めた場合、学校によっては、その結果に至るまでの背景も含めて評価している可能性があるということです。
人生の大半を海外で過ごし、日常的に英語に触れる環境で育った子と、小学校低学年の数年間のみ海外で過ごした子とでは、置かれている環境が大きく異なります。
もちろん、どちらの場合であっても高い英語力を身につけるためには相応の努力が必要です。しかし、限られた海外経験の中で高い英語力を維持・向上させてきた過程を評価する学校もあるのかもしれません。
実際、帰国生入試では、テスト結果だけでなく、海外校や日本校での成績、課外活動、ボランティア活動、資格取得などが総合的に見られているのではないかと感じる場面がありました。
もちろん、これは私自身の経験から受けた印象であり、すべての学校に当てはまるわけではありません。また、特待生の選考基準が公表されていない学校も多いため、実際のところは分かりません。
それでも、帰国生入試を目指すご家庭にとっては、「テストの点数だけが評価対象ではないかもしれない」という視点を持つことには意味があるように思います。
受験勉強に取り組むことはもちろん大切ですが、それと同時に、滞在期間中の学校生活や課外活動、さまざまな経験を積み重ねていくことも、将来につながる貴重な財産になるのではないでしょうか。